
人材ビジネスといえば、人材派遣や業務請負、人材紹介など様々。
さらに短期の派遣/長期の派遣、常用型派遣、無期雇用派遣など形態がさまざまであったり、一般登録型人材紹介、サーチ型人材紹介、アウトプレースメント方人材紹介というように会社の形態が異なるので、人材ビジネス全体をカバーするには非常に多くの知識が必要で、業務内容も複雑になります。
そのため、人材ビジネスに携わる方は業務量の多さから疲弊してしまい、人材業界の離職率の高さに繋がっています。
そこで利用したいのが人材ビジネス向けの基幹システムです。
この記事ではあらゆる人材ビジネスをカバーする基幹システムを4つご紹介します。
ぜひ人材派遣管理システムを比較検討する際の参考にしてみてください。
目次
人材ビジネス向け基幹システムとは
オールインワン型ではない人材派遣管理システムもありますが、それらは人材派遣業のみに特化していたり、勤怠管理などの一部の業務にフォーカスしていたりするため、人材ビジネスのすべてを管理するには不向きです。
一方、人材ビジネス向け基幹システムは、あらゆる人材ビジネスに対応しており、すべての業務を効率化するための機能を備えています。
人材派遣のみ、人材紹介のみ、というように限定して人材ビジネスを提供している企業なら通常の人材派遣管理システムで事足りますが、幅広く人材ビジネスを提供している企業は通常のものではなくオールインワン型の基幹システムを選ばなければ、かえって業務効率を下げる原因となってしまいます。
人材ビジネス向けの基幹システムは人材ビジネス業におけるあらゆる業務に対応できるよう、人材管理や顧客管理、勤怠管理、請求管理、給与の支払い管理、労務管理など、多種多様な機能を持ちます。
これまでは手作業で行ってきた勤怠情報と給与計算の紐付けなどの業務をシステム上で自動化することで、人材会社の社員の工数を削減するだけでなく、ミスの防止やコスト削減が実現します。
毎日残業で夜遅くに会社に残っている人材会社の方にとっては、まさに夢のようなツールなのです。
厳選!人材ビジネス向け基幹システム4選
それでは、おすすめの人材ビジネス向け基幹システムを4種類ご紹介します。
STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)
STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)は、使いやすさを徹底的に追及した、遣会社向けのオールインワン人材派遣管理システムです。
オールインワンパッケージであり、STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)ひとつで派遣・請負・紹介の業務管理が可能です。
一般派遣や日雇いに限らず、正社員派遣、常用型派遣、技術者派遣、無期雇用派遣などにも対応しており、多くの人材派遣会社で導入されています。
クラウドで利用することもできるため、すべての業務を一括管理できるSTAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)なら、人材派遣会社のテレワーク導入にも役立ちます。
業務フローが一目で分かるようになっているため、次に何をすべきなのか瞬時にわかるようになっているのもポイントで、業務量が多くなると抜け漏れが多くなったり混乱したりする人にとっては大変助かります。
圧倒的なコストパフォーマンスも魅力です。
STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)は「価格は品質の一部」をモットーに、高品質で低価格の人材派遣管理システムなのです。
さらに継続的なブラッシュアップも魅力のひとつであり、初回リリース以来の改修改善・機能拡張は10,000点以上にものぼります。
そのため変化していく派遣ビジネス業界において、柔軟に対応することが可能です。
またどんなに豊富な機能があっても、使いこなせなければ意味がないですよね。
STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)は扱うのが初めての人でも操作しやすいように、やさしいインターフェースを使用しているので、パソコン初心者の方にも安心です。
柔軟性のあるシステムで細かい設定ができたり、カスタマイズの相談にものってくれるので、様々な会社で使うことができると思います。
派遣先との連携機能もあり、派遣先とのやり取りもSTAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)を通して進めることができます。
本当の意味でオールインワンパッケージと言える人材派遣管理システムです。
※関連記事:人材派遣業における派遣先と連携するメリットとは?派遣管理システムを使おう!
細かい機能についても触れていきましょう。
①スタッフマスタ
人材派遣スタッフの顔写真を含めた年齢・性別・住所などの基本情報をはじめ、学歴・職歴・ 業務経歴・資格・スキルなど業務に関わる情報も漏れなく登録。
その他、健康診断情報や社会保険・労働保険など保険各種まで一括管理が可能です。
②得意先・営業
得意先の営業時間や住所・担当者など日々のやり取りに必要な情報から、与信管理や請求情報・入金管理など、企業間での取引に欠かせない情報も管理することができます。
③受注
「派遣」「紹介予定派遣」「紹介」「請負」「業務受託」という人材派遣ビジネスの取引形態を網羅、業務単価情報やそれぞれの収支を一括管理できるため、人材派遣管理システム上で自社ビジネスの全体像を把握することができます。
④配置
「未配置」「配置済」「確認中」「待機」「中止」など、人材派遣先ごとのステイタスを俯瞰して見ることができます。
また、それぞれの収支状況も可視化できるため、戦略的な人材配置を実現できます。
⑤コンプライアンス(契約書)
必要書類を管理・出力まで行え、レイアウトのデザインやパターンをカスタマイズすることもできます。
⑥勤怠
受注情報・配置情報・外部の実績データを取り込み、自動的に勤怠を作成することができるため、個別で作る手間がかかりません。
⑦仮払
仮払は給与から自動控除されるため、支払い時の重複もなく、仮払履歴も可視化することができます。
⑧給与・賞与・計算代行
人材派遣管理システムで登録されたデータを元に自動計算されるため、手作業による計算ミスが無くなります。
⑨保険・年末調整
社会保険、労働保険、年末調整を自動計算することができ、料金改定時にも自動反映、届け出書類も管理システム内で作成することができます。
⑩請求・回収予定・入金
人材派遣管理システム内のデータを繋ぎ合わせ自動的に請求金額を計算、すべてデータで管理されているため合算した請求書の作成も可能、同一管理システムで入金まで確認できるため漏れのない管理が実現できます。
⑪管理・統計資料
人材派遣管理システム内のデータから多角的な分析データを抽出できるため、入手した情報を無駄にすることなく、戦略的に人材派遣ビジネスを行うことができます。
>>STAFF EXPRESS(スタッフエクスプレス)の詳細はこちら<<
The Staff-2000・The Staff-V
The Staff-2000とThe Staff-Vは、どちらも株式会社ビジネスアプリケーションからリリースされた管理システムですが、「The Staff-2000」は2000年にリリースされて多くの企業への導入実績を持っており、その機能を引き継ぎさらにバージョンアップして新しくリリースされたのが「The Staff-V」なのです。
「The Staff-V」は、スタッフや顧客管理から、契約管理、勤怠管理、給与・請求管理まで、人材ビジネスにおける一連の業務をすべて掌握できるように作られています。
また、導入企業によって3つのシステムタイプから選択できるのも特徴です。
システムタイプは「ゴールドタイプ」「シルバータイプ」「ブロンズタイプ」の3パターンがあり、それぞれで利用できる機能が異なります。
人材派遣に必要なすべてのデータを一元管理できるのが「ゴールドタイプ」で、契約管理から年末調整まで豊富な機能を利用して業務を効率化、人材派遣にまつわる業務を分散化させることを防いでくれます。
「シルバータイプ」は「ゴールドタイプ」から賞与処理や年末調整などの機能を除いたもので、必要に応じてゴールドタイプへバージョンアップすることも可能です。
最もシンプルな「ブロンズタイプ」は契約書発行・勤怠管理までの機能が利用可能、すでに他の人材派遣管理システムを導入しており、それらと連携して使いたいという企業におすすめのタイプです。
Gスタッフ
派遣・請負・紹介まですべてを管理することができる人材派遣管理システムです。
Gスタッフは個社ごとのオリジナルカスタマイズを強みとしており、パッケージングされた基本機能は安価に提供、それに加えてそれぞれの要望に合わせた付加機能を搭載することが可能となります。
Gスタッフを提供する株式会社ネスティには、他にも営業支援ツールや問い合わせ・クレーム対応エスカレーションシステムなどがあり機能を連携させることが可能、また外部管理システムともいくつか連携しているため、企業全体でデータを共有しながら業務をさらに効率化していくこともできます。
ORDIA(オルディア)
ORDIA(オルディア)は、「導入実績の多さ」「業界初のwebフロント業務システムを導入」「規模を問わずに運用することができる」という特徴があげられます。
30年以上にわたって提供され続けている人材派遣に特化した管理システムであり、人材派遣の業務を専門とする担当者がシステム構築からサポートしてくれるため、現場のニーズに合った人材派遣管理システムです。
また営業支援や会計システムなど、今まで会社で使っていたシステムとも連動することもできます。
業界初のwebによるフロント業務システムであり、時間や場所を問わずスタッフ管理や契約管理が可能です。
人材ビジネス向け基幹システム比較表
以上がおすすめの人材ビジネス向け基幹システムでした。
最後にこれらを6つの視点で比較し、表を作成しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
STAFF EXPRESS | The Staff-2000・The Staff-V | Gスタッフ | ORDIA | |
価格 | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
機能の充実度 | ◎ | 〇 | △ | ◎ |
サービスの柔軟性 | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
操作のしやすさ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
時代変化への適応力 | ◎ | △ | △ | 〇 |
セキュリティ対策 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
一部の人材ビジネスしか提供していない、というときは?
人材派遣のみ、人材紹介のみ、というように一部の人材ビジネスしか提供していない会社の場合、人材ビジネス向け基幹システムは機能が多すぎると思うかもしれません。
しかし、人材ビジネス向け基幹システムでは使用したい機能を指定できるものもあります。
将来的に事業を拡大していく可能性があることを考えると、一部の業務にしか対応できない通常の人材派遣管理システムを導入するよりも、すべての業務に対応できる人材ビジネス向け基幹システムを導入し、事業規模の応じて機能を取捨選択する方が賢い方法といえます。
もちろん事業の拡大や変更の予定がない場合は通常の人材派遣管理システムを導入した方が良いかもしれません。
オールインワン型ではない通常の人材派遣管理システムについては、「【比較】人材派遣管理システム18選!費用?機能?何で選ぶ?」で紹介していますので、ぜひご覧ください。
人材ビジネスに基幹システムは必須!比較検討して最適なものを選びましょう
人材ビジネス全般のサービスを提供する企業向けに、4つの人材ビジネス向け基幹システムをご紹介しました。
それぞれ機能や特徴、サポート内容、価格など異なりますので、それぞれ比較検討し、自社にぴったりの最適な人材ビジネス向け基幹システムを選びましょう。
最適な人材派遣管理システムを導入することで、導入前と比べて業務効率が改善し、生産性もアップ、働きやすい会社になっていくはずです。
ぜひこの機会に導入をご検討ください。